感染症の蔓延など健康危機発生時のための医療福祉センター機能と、パスポートセンターなど平時の県民利用とを複合した6階建て合同庁舎の計画。非常用動線を兼ねた環境調整のためのアウトフレームには県産木材を使った水平ルーバーが施され、断熱性能を高めつつ自然換気を促進するとともに県庁街に向けた外観を整えている。正面の屋外空間やエントランスロビーは、滋賀県内の高校生とのワークショップを経て様々に木質化されており、既存樹木を活かした外構と合わせて来庁者が木のぬくもりを感じる空間を創出している。また、災害時に医療福祉拠点として対応できる免震構造となっている。アドバイザー 京都大学小見山研究室(小見山陽介、中土居宏紀、門脇未奈美)